事業などのリスク
當社グループは、リスクマネジメントを、グループ各社?各部署において責任を持って取り組むべき重要な経営課題として位置付けています。一方、個社で対応できないリスクについては、「イオン?マネジメントコミッティ(最高経営會議)」のもとに「リスクマネジメント委員會」において、審議?意思決定を行っています。
當社グループの事業に関してリスク要因となると考えられる事項には、以下のようなものがあります。なお、文中の將來に関する事項は、有価証券報告書提出日現在における當社による判斷、目標、一定の前提又は仮 定に基づく予測等であり、実際の結果と異なる可能性があります。また、以下に記載する事項は、當社グループの事業に関する全てのリスクを網羅的に記述するものではありませんのでご留意下さい。
當社グループの事業に関してリスク要因となると考えられる事項には、以下のようなものがあります。なお、文中の將來に関する事項は、有価証券報告書提出日現在における當社による判斷、目標、一定の前提又は仮 定に基づく予測等であり、実際の結果と異なる可能性があります。また、以下に記載する事項は、當社グループの事業に関する全てのリスクを網羅的に記述するものではありませんのでご留意下さい。
當社グループの事業に関するリスク
新型コロナウイルス感染癥については、各國でワクチンの接種?普及が進む一方で、ウイルスの変異による感染の再拡大により、國內外で経済活動の制限や停滯等、先行きが不透明な狀況が続いております。このような狀況の中、當社グループでは、2020年6月に制定した、當社グループの防疫対策の基準等を示した「イオン新型コロナウイルス防疫プロトコル」に基づき、全従業員の行動とお客さまの協力を通じて、グループを挙げての徹底した感染対策を行い、様々な防疫の取り組みを組み合わせることで、感染リスクの低減をはかり、安全?安心な売場環境並びに職場環境の構築を進めております。
しかしながら、想定を上回る感染の長期化や再拡大により、國內外の消費マインドの冷え込みが長引く、あるいは更に悪化した場合、當社グループの販売活動や流通?仕入活動が制限された場合、さらに人的被害があった場合、當社グループの事業、財務狀況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。
しかしながら、想定を上回る感染の長期化や再拡大により、國內外の消費マインドの冷え込みが長引く、あるいは更に悪化した場合、當社グループの販売活動や流通?仕入活動が制限された場合、さらに人的被害があった場合、當社グループの事業、財務狀況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。
當社グループは、店舗運営におけるエネルギーの使用、冷凍?冷蔵ケースでの代替フロン冷媒の利用が多いことから、地球環境に大きな負の影響をもたらす地球溫暖化問題に早くから取り組んでいます。脫炭素社會の実現を目指す「イオン脫炭素ビジョン2050」に基づき、店舗で排出する溫室効果ガスを総量でゼロにすることを目標に、省エネルギーの推進、再生可能エネルギーへの転換等に取り組むとともに、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に沿った情報開示を進めています。
しかしながら、環境に関する法的規制の強化や社會的要請の高まりにより想定以上のエネルギー費用や対策コストが発生した場合、また、気候変動に伴い農?水産物の品質?収量に著しい変化が生じた場合、その他當社グループの取り組みや開示內容が不十分とみなされ、當社グループの社會的信用が低下した場合、當社グループの事業、財務狀況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。
しかしながら、環境に関する法的規制の強化や社會的要請の高まりにより想定以上のエネルギー費用や対策コストが発生した場合、また、気候変動に伴い農?水産物の品質?収量に著しい変化が生じた場合、その他當社グループの取り組みや開示內容が不十分とみなされ、當社グループの社會的信用が低下した場合、當社グループの事業、財務狀況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。
當社グループの店舗?施設の周辺地域においては、大地震や臺風、津波等の自然災害、火災或いは予期せぬ事故等による店舗?施設への物理的な損害、暴動、テロ活動、コンピュータウィルス等によるシステム障害の発生、その他當社グループの供給業者もしくは仕入?流通ネットワークに影響する事象が発生する可能性があります。當該事象に備え、當社グループにおいては、事業継続計畫に基づき情報インフラの整備、防災拠點の設置や店舗の耐震強化、地方自治體との防災協力協定の締結、不測の事態が生じた際の資金調達手段の確保等の対策を講じておりますが、想定を上回る事象の発生により當社グループの販売活動や流通?仕入活動が阻害された場合、さらに人的被害や物理的被害があった場合、當社グループの事業、財務狀況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。
當社グループは、総合金融事業の顧客のほか、當社グループが営むその他の事業の顧客から得た個人情報、取引先の情報、従業員の個人情報、経営に関する機密情報等を保管?管理しております。IT?ICTの普及やテレワークの拡大により情報セキュリティの重要性が高まる中、當社グループでは、取り扱う情報を事業活動の展開並びに付加価値を創出するための重要な資産と位置づけ、かかる情報の漏洩が生じないよう、情報セキュリティに関する體制や規程を整備し、情報の取り扱いや情報システムの運用に具體的な基準を設け、定期的なチェックを行う等、最大限の対策を講じております。また、近年急増するサイバー攻撃にも対応するため、情報セキュリティを専門に扱うグループ情報セキュリティ事務局を設置し、サイバー攻撃によるシステム停止等の事業継続リスクに対応しております。
しかしながら、機密情報が何らかの事情により漏洩、改ざん、不正使用等が生じた場合、サイバー攻撃によるインシデントが発生した場合、被害者に対する損害賠償義務やサービスの大規模な停止による損害及び対応費用の発生のほか、當社グループの社會的信用の低下により、當社グループの事業、財務狀況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。
しかしながら、機密情報が何らかの事情により漏洩、改ざん、不正使用等が生じた場合、サイバー攻撃によるインシデントが発生した場合、被害者に対する損害賠償義務やサービスの大規模な停止による損害及び対応費用の発生のほか、當社グループの社會的信用の低下により、當社グループの事業、財務狀況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。
當社グループは、グループ各社がそれぞれの分野?地域でナンバーワンへと成長するため、既存の事業モデルの革新をはかるとともに、新しい成長モデルを確立してまいります。當社グループは成長戦略の一環として他企業の買収または他企業への投資を行うことがあります。買収を行う際には、対象企業の財務內容や契約関係等について詳細な事前調査を行い、極力リスクを回避するように努めておりますが、買収を実施した後において、偶発債務や未認識債務の発生、被買収企業に対し當社グループの內部統制を適切かつ有効に適用できないことにより不正行為やコンプライアンス上の問題等が発生する可能性も考えられます。また、買収によって新たにのれんが発生し、その償卻費用が増加する可能性があります。これらの要因により、期待する成果を達成できない場合、當社グループの事業、財務狀況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。
當社グループは、多様化するお客さまの聲に応えるため、プライベートブランド(PB)をはじめ、様々な商品を取り扱っております。當社グループは、商品の品質や安全性に加え、お客さまが必要とされる商品やサービスをお値打ち価格で提供することが小売業の使命であり、経営の重要課題であると考えています。商品開発にあたっては、厳しい基準を設けて入念な品質検査を実施する等「安全」と「安心」を守るための様々な取り組みを進め、原材料や商品の調達にあたっては、國內外のベストソースからの調達、スケールメリットを活用した需要集約、物流の効率化等の様々な施策を通じてコストの削減と安定供給を実現しています。また、資源循環型社會の実現に向けて、環境配慮型商品の開発や、商品のライフサイクル全體で持続可能性の高い活動を推進しております。
しかしながら、當社グループのPB商品に起因する事故等が発生した場合や異物混入等が発生し商品の販売自粛の措置をとる場合、想定を上回る原材料価格や物流コストの上昇、天候不順等の影響により、メーカー各社の価格引き上げの発生や商品調達に支障が生じた場合、低環境負荷への取り組みが不十分と見なされた場合、売上の低下や売上原価の上昇に加え、お客さまからの信頼の失墜を招いたことによるブランドの毀損により、當社グループの事業、財務狀況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。
しかしながら、當社グループのPB商品に起因する事故等が発生した場合や異物混入等が発生し商品の販売自粛の措置をとる場合、想定を上回る原材料価格や物流コストの上昇、天候不順等の影響により、メーカー各社の価格引き上げの発生や商品調達に支障が生じた場合、低環境負荷への取り組みが不十分と見なされた場合、売上の低下や売上原価の上昇に加え、お客さまからの信頼の失墜を招いたことによるブランドの毀損により、當社グループの事業、財務狀況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。
當社グループは、地域行政と連攜し、地域に根ざした商業施設の開発を進めるとともに、新中期経営計畫において「デジタルシフトの加速と進化」を掲げ、システム投資やIT企業との提攜?連攜、物流等のデジタル?物流関連投資を加速しています。
商業施設の開発においては、日本國內における都市計畫法、建築基準法及び大規模小売店舗立地法や、海外におけるそれぞれの國や地域の法令諸規制の適用により、都市計畫の內容等によって郊外地域における店舗開設に制限が課されたり、不動産価格の上昇、大規模災害の復舊需要等による建設業界の慢性的な人材不足や建築資材価格の上昇により、不動産取得コストや建築コストの上昇、工期の長期化が発生したりする場合があります。また、デジタル?物流関連投資では、特にIT分野は技術革新のスピードが速く、事業環境の変化により、新たな技術をサービスに採用するための人材の不足や想定を上回る速度での投資案件の陳腐化や競合他社比での劣後等が 発生する場合があります。
これらの要因により、當初の計畫通りに店舗やサービスの新規開発等ができなくなり、新店舗の開設や新サービスの提供の遅れ、これに起因する競爭力の低下、想定を上回るコストの発生、投資回収までの期間の長期化等、期待する成果の達成や維持ができないことにより、當社グループの事業、財務狀況及び業績に影響が及ぶ可能性 があります。
商業施設の開発においては、日本國內における都市計畫法、建築基準法及び大規模小売店舗立地法や、海外におけるそれぞれの國や地域の法令諸規制の適用により、都市計畫の內容等によって郊外地域における店舗開設に制限が課されたり、不動産価格の上昇、大規模災害の復舊需要等による建設業界の慢性的な人材不足や建築資材価格の上昇により、不動産取得コストや建築コストの上昇、工期の長期化が発生したりする場合があります。また、デジタル?物流関連投資では、特にIT分野は技術革新のスピードが速く、事業環境の変化により、新たな技術をサービスに採用するための人材の不足や想定を上回る速度での投資案件の陳腐化や競合他社比での劣後等が 発生する場合があります。
これらの要因により、當初の計畫通りに店舗やサービスの新規開発等ができなくなり、新店舗の開設や新サービスの提供の遅れ、これに起因する競爭力の低下、想定を上回るコストの発生、投資回収までの期間の長期化等、期待する成果の達成や維持ができないことにより、當社グループの事業、財務狀況及び業績に影響が及ぶ可能性 があります。
當社グループは、売上高ベースの國內シェアが高く、その収益は日本の小売市場に大きく依存しております。そのため、今後の日本経済の悪化及び個人消費の落ち込みや異常気象による天候不順、人口減少による市場の縮小、業種?業態を超えた競爭の激化等により、當社グループの事業、財務狀況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。
海外においては、中國、アセアンを中心に事業を展開しており、また國內で販売する商品の一定程度を海外から輸入しております。海外において、経済成長の鈍化、不安定な政治?経済情勢、法律や政策の変更等により、當社グループの海外における販売活動や流通?仕入活動、課稅等に問題が発生した場合、またこれらに起因して為替?金利が異常な変動をした場合、當社グループの事業、財務狀況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。
海外においては、中國、アセアンを中心に事業を展開しており、また國內で販売する商品の一定程度を海外から輸入しております。海外において、経済成長の鈍化、不安定な政治?経済情勢、法律や政策の変更等により、當社グループの海外における販売活動や流通?仕入活動、課稅等に問題が発生した場合、またこれらに起因して為替?金利が異常な変動をした場合、當社グループの事業、財務狀況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。
當社グループの事業活動は人材に大きく依存しており、店舗運営をはじめとした各分野において優秀な人材を確保?育成することは成長に不可欠です。そのため、當社グループは國內外で將來を擔う人材を積極的に採用?育成するとともに、ダイバーシティの観點から多様な人材がいきいきと活躍できる環境整備を進めております。
しかしながら、少子高齢化の進行による人口構成の変化等により、その計畫が予定通りに進まない場合や、労働需給の逼迫等により従業員に係る費用が増加する場合、人的資本投資に関する當社グループの取り組みや情報開示が不十分とみなされる場合、當社グループの事業、財務狀況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。
しかしながら、少子高齢化の進行による人口構成の変化等により、その計畫が予定通りに進まない場合や、労働需給の逼迫等により従業員に係る費用が増加する場合、人的資本投資に関する當社グループの取り組みや情報開示が不十分とみなされる場合、當社グループの事業、財務狀況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。
當社グループは、店舗に係るたな卸資産や営業債権、有形固定資産及びグループの拡大に伴って発生したのれ
ん並びにデジタル関連投資に伴うソフトウエア等多額の固定資産の他、金融サービスに係る金融資産、その他金融市場で取引される様々な資産等、多種多様な事業ポートフォリオに基づく資産を保有しています。これらの資産への投資については、高い収益力と財務の健全性の確保のため、事業セグメントごとの財務諸表に基づき、フロー?ストックの両面でグループの事業の現狀を分析したうえで、資源の最適配分の考えのもと、成長分野への重點投資とキャッシュ?フローの創出を重視して行っております。しかしながら、店舗の収益性の低下により各店舗の簿価が回収できない場合、市場の混亂等により保有資産の価値が下落した場合、顧客の契約不履行等により想定以上に貸倒懸念債権等が増加した場合等、當該有形固定資産、のれん及びその他の資産について減損または評価損処理を行ったり、追加的な貸倒引當金を計上したりすることがあり、當社グループの事業、財務狀況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。
當社グループは、2022年2月期末時點において3兆2,909億円の社債及び借入金等の有利子負債があります。當社グループは常に多様な資金調達手段を検討しており、金融環境の変化に迅速に対応できる體制を整えておりますが、景気の後退、金融収縮等の全般的な市況の悪化や、信用格付けの格下げ等による信用力の低下、事業見通しの悪化等の要因により、當社グループが望む條件で適時に資金調達できない可能性があります。
また、今後、長期金利や短期金利が上昇した場合、借入コストの増加により當社グループの事業、財務狀況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。
また、今後、長期金利や短期金利が上昇した場合、借入コストの増加により當社グループの事業、財務狀況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。